甲南高等学校・中学校

MENU
ENGLISH

NEWS

新着情報

2022/10/04

お知らせ

あしや芸術祭関連企画 長谷川三郎記念ギャラリー企画展示「甲南学園収蔵作品展覧会」 2022年末まで開催

このたび、あしや芸術祭2022関連企画として「甲南学園収蔵作品展覧会」を開催する運びとなりました。

長谷川三郎記念ギャラリーは、画家・長谷川三郎の作品を中心に彼が影響を与えた人物、さらに同学園、芦屋にゆかりの深い作家の作品や資料を収蔵しています。本展では、その中から選りすぐりの作品を展示いたします。

長谷川三郎は日本における抽象絵画のパイオニアと称される画家であり、日本美術と欧米のアートを繋ぐべく独自の視点で制作や論考を続けました。特に日本の伝統的な生活の中から紡ぎ出す芸術の追求に人生を捧げ、のちの芸術家たちに多大な影響を与えました。本展に出品されている菅井汲、田中健三、須田剋太、井上有一も長谷川の影響を受けた者のうちの一人です。現在も、長谷川の芸術観は洋の東西を問わず広がり続けています。

芦屋を拠点に活動していた具体美術協会(以下、具体)は、今では世界を代表する抽象美術グループとして知られています。本学の美術教員であった田中竜児は、具体に所属していた画家でもあり、甲南学園との交流が深められました。本展では白髪一雄、須田剋太、松谷武判など、具体の重要作家の力強い作品を展示いたします。

また、日本を代表する音楽家・貴志康一は、小学校転入から高校中退までの7年間を甲南学園で過ごしました。本学のチャイムには貴志が作曲した《竹取物語》の一節が使用されており、現在も学舎に美しい音色が響き渡っています。本展では、甲南学園貴志康一記念室が収蔵している写真や楽譜などの貴重な資料を展示いたします。

世界で活躍した彼らの作品が一堂に会し、かつ甲南高等学校・中学校で観ることのできる貴重な機会です。甲南学園の文化的な深さ、広がりを感じ取っていただけますと幸いです。

最後になりましたが、本展開催にあたりご協力いただきました皆様、日頃より当ギャラリーの活動を支えてくださっている皆様に心より感謝申し上げます。

会場:甲南高等学校・中学校内
   長谷川三郎記念ギャラリー
会期:2022年10月8日(土)13時から17時
   一般公開、予約不要
その後も継続して展示いたしますので、観覧をご希望の方は下記のリンクよりご予約ください。
ギャラリーの開室日時は、原則として月・火曜日10時から16時となります。

ご予約 https://www.konan.ed.jp/contact/

主催:甲南学園 長谷川三郎記念ギャラリー
協力:あしや芸術祭実行委員会、甲南学園 貴志康一記念室、甲南大学文学部服部研究室
企画:松永亮太(長谷川三郎記念ギャラリー)