

EDUCATION
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フロントランナー・コースは、難関国公立大学医歯薬理工系・文系、難関私立大学医歯薬理工系・文系、甲南大学理系への進学を目指すコースです。サイエンスとグローバルに特化し、科学的なものの見方や世界の動向を見極める力を養い、探究心を高め、多様化するグローバル社会を生き抜く力を育成します。週37時間のカリキュラムで学び、夏休みなどの長期休暇中は特別授業を実施します。中学2年生からのフロントランナー・コースは、中学1年時のアドバンスト・コースの成績上位の希望者で編成します。
サイエンス・ラボ、グローバル・ラボは、中学2年生から3年生にかけて実施するプログラム。サイエンス・ラボでは科学的思考力を、グローバル・ラボでは国際理解を通して多様な価値観や論理的思考力を身につけ、学びのモチベーションを高めます。
分野 | 実験内容 | |
---|---|---|
化学 Chemistry | ■実験の基本操作 ~混合物のろ過による分離操作~ ■酸化と還元 ~化学変化における原紙の不変性~ |
■溶解度の差を利用した物質の精製 ■陽イオンの系統分析 |
生物 Biology | ■バイオメトリー(生物統計学)変異曲線の作成 ■光合成色素の分離 ■菌の力 ~アルコール発酵~ |
■ゾウリムシの浸透圧調節 ■ウズラ初期胚を用いた心拍数の測定 |
物理 Physics | ■音の実験 ~音の原理をしろう ■光の波長の測定 |
■ゲルマニウムラジオの作成 ~ダイオードの原理~ ■ロケットを飛ばそう |
地学 Earth Science | ■岩石の風化 | ■地球の大きさを測ろう |
情報 Informatics | ■プログラミング入門 | ■プログラミング発展 |
サイエンス・ラボは、学力向上はもちろん、生徒たちの知的好奇心を刺激し、それぞれの可能性を広げることを目的としています。本格的な器具を使用しながら、ハイレベルな実験に挑戦する生徒たちの表情は、まさに真剣そのもの。月1回のラボの日は、毎回、目を輝かせながら意欲的に取り組んでくれています。甲南での学びを通して、論理的な思考と客観的な視点を身につけ、将来、社会で活躍できる人になってほしいと思います。(長谷川 裕一先生)
中学2年生の時からサイエンス・ラボという授業が始まり、2年間で興味や関心がとても深まりました。化学や物理、生物などいろいろな分野を学び、本格的な実験から考察、レポート作成を通して科学的な見方も身につきました。また積極的に学習する姿勢や、物事を深く考える習慣も得られました。この経験を生かして、これからの学校生活や勉強を頑張りたいと思います。
グローバル・ラボは、グローバル化が加速する中で、生徒の知的好奇心を高め、多様な価値観や論理的思考力を身につけることを目的として行われます。世界・平和・環境・歴史の4分野で独自教材を使ったり、専門家を招聘したりして授業が進められていきます。授業は、生徒が主体となって取り組むグループ学習などが多く取り入れられています。
分野 | 実験内容 |
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世界 World | ■世界の広がりを実感しよう ■世界の言語、世界共通語としての英語 ■世界がもし100人の村だったら ■自国について発信して見よう ■地球温暖化問題 |
平和 Peace | ■満州からの引き上げ体験(被害者としての歴史) ■日本兵とフィリピン兵の和解物語(加害者としての歴史) ■冷戦とその影響 ■民主主義の行方 |
環境 Environment | ■持続可能な世界とは ■フードマイレージワークショップ ■環境問題を考えるワークショップ ■資源をめぐる問題について |
歴史 History | ■人類史の長さを実感しよう ■宗教と現代社会の関わり ■民族と紛争 |
急速にグローバル化が進むこの時代を生きていくために必要な価値観、感性を磨くために、グローバル・ラボはスタートしました。教師からの一方的な講義ではなく、校外からゲストを招いてのワークショップを取り入れるなど、生徒が主体となって参加できるように心がけています。甲南での学びが社会や世界とつながっていることを体験することができれば、モチベーションはさらに高まるもの。楽しく、心に残る授業をこれからも展開していきます。(澤武潤子先生)
私はグローバル・ラボの授業を受けて世界に対し考えが深まりました。考えが深まるということには、見えなかったものの輪郭がくっきりと見える喜びがあります。授かった知識で見えなかった世界が見えると、いろいろな問題にも気付くことができます。グループの中で議論をし、その解決策を考えるのが楽しいです。さらにグループ活動などを通してコミュニケーション能力なども高まったと思います。