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2026/07/31
学校行事
7月8日から11日までの4日間、中学1年生が兵庫県竹野浜にて臨海学舎を実施しました。この行事は旧制甲南高校の時代から受け継がれてきた伝統行事です。美しい日本海を望む奥城崎シーサイドホテルに宿泊し、連日の好天のもとで活動を行いました。梅雨明け直後の夏空が広がる一方、海水はほどよい冷たさが残り、運動後の火照った体を心地よく癒やしてくれました。潮風が吹き抜ける海辺には夏の始まりらしい爽やかな空気が漂い、生徒たちは恵まれた自然環境の中で充実した時間を過ごしました。

今年はライフセーバーの方々をお招きし、水難事故から身を守るための実践的な講習を行いました。生徒たちは、波に身を任せながら呼吸を保って浮き続ける方法や、冷たい海水の中で体温を維持する工夫など、いざという時に役立つ知識と技術を学びました。講習では、「慌てず、まず心を落ち着かせることが何よりも大切」という言葉が繰り返し伝えられ、冷静に状況を判断することが、自分の命を守る第一歩であることを実感する機会となりました。
水泳訓練は4つの班に分かれて行われ、1・2班は遠泳、3・4班は基礎的な水泳技術の習得に取り組みました。2日目には小遠泳、3日目には大遠泳に挑戦し、約2kmを仲間と共に泳ぎ切りました。多くの教職員とライフセーバーに見守られる中、生徒たちは縦隊を組み、「えんやこら」の掛け声を合わせながら、力強く海を進みました。3・4班の生徒たちも、足の届かない場所での泳ぎを繰り返し練習。波に揺られながらも、一つひとつの経験を重ね、着実に泳ぐ力を身につけていきました。
夜は竹野子ども体験村でキャンプファイヤーを実施しました。揺らめく炎を囲みながら、各クラスが準備してきたスタンツを披露。趣向を凝らした替え歌やゲームが次々と繰り広げられ、爆笑と歓声が会場いっぱいに広がりました。磯遊びでは、生き物の観察だけでなく、教科書で学ぶ地形や地質が、目の前の風景として広がっていることを実感しました。日本海が長い年月をかけてつくり上げた雄大な自然と、気の遠くなるような時間の積み重なりを、肌で感じていました。

臨海学舎で目指すのは、単に「泳げるようになること」だけではありません。水泳訓練では「バディ制度」を導入し、互いの安全を確認しながら、支え合う姿勢を大切にしました。自分だけでは折れてしまいそうな心でも、仲間の存在がもう一歩前へ進む力になる。そのことを、実際の体験を通して学ぶことにも大きな意味があります。開校式で校長先生は、「学校とは違う環境で仲間と過ごすことで、お互いの見えなかった一面が見えてくる」と語りました。自分と異なる個性を認め、困っている人に声をかけ、水泳で疲れた仲間を支える。そんな一つひとつの思いやりの積み重ねが、よりよい集団をつくっていくのだと、生徒たちに伝えました。
閉校式にて、臨海学舎を通して仲間との関係を深めることができたかと問いかけると、多くの生徒が自信を持って手を挙げました。校長先生は、「一生懸命取り組んだことや努力したことは、決して無駄にはならない。それは、みんなの共通の財産になる。仲間は、ただ集まるだけではなく、思いやりによって育っていくもの」と語りました。一つの大きな経験を成し遂げたことへの感謝が、これからの学校生活を大切に過ごしてほしいという願いに繋がります。これからも互いを思いやり、支え合いながら、よりよい仲間を育んでいくことを期待しています。

生徒の感想
友達との関係が変わったように思いました。普段の学校生活で勉強だけをしていても、友達とゆっくり話す機会は意外と少ないです。でも、臨海学舎では水泳で一緒に頑張ったり、部屋でくだらない話をしました。たった4日間ですが、今までよりずっと仲良くなれた気がします。
プールとは違って、海にはたくさんの生き物がいて、友達と思いっきりはしゃげるところがすばらしいです。でも泳いだ後は、水着を洗ったら洗面台は濡れるし、バスタオルをちゃんと絞らずに部屋に持っていったら、部屋まで水浸しになるし、とにかく身の回りが大変でした。いつも洗濯をしてくれている母はすごいなと思いました。母に感謝です。
最初は不安や心配もあり、うまく4日間を乗り切れるか自信がありませんでした。でも、自分も泳いでいるのに、友達から『大丈夫?』『がんばれ!』と声をかけてもらったり、僕も友達に声をかけたりしました。苦しいときにお互いに励まし合うことで、みんなとの仲を深めることができたと思います。
最初は、浅瀬で海を泳ぎ回る練習をしました。それでも遠泳になると、海は思っていた以上に深く、足も届かないことが怖くてたまりませんでした。でも、友達と一緒に泳ぎ続けているうちに、少しずつその深さにも慣れていきました。そして気がつけば、あっという間に泳ぎ切っていて、自分でも驚きました。怖かったはずの海を泳ぎ切れたのは、一人ではなく、友達と一緒だったからだと思います。遠泳を通して、友達と支え合うことや、声をかけ合うコミュニケーションの大切さを、身をもって知ることができました。