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2026/01/16
学校行事
本校では、国際的な視野を育み、将来の進路や社会との関わりを考える力を養うことを目的として、台湾にて海外研修(アジア・スタディツアー)を実施しました。生徒たちは5日間にわたり、学びと交流に挑みました。卒業生を含む多様な方々のご支援のもと、台湾の文化や歴史に加え、地政学的な現況、さらには半導体産業がもたらす外交・経済への影響について学びました。また現地では、さまざまな立場の方々と直接交流する貴重な機会を得ることができました。

日本統治時代の面影を残す新竹駅をはじめ、街の随所に見られる歴史的な建築や景観を通して、生徒たちはこの地が「時間の積み重なり」の上に成り立っていることを実感しました。一方で、近隣のTSMC関連施設やサイエンスパークを訪問し、世界のIT産業を支える半導体関連企業の集積を目の当たりにしました。 変わらない街の姿と、わずか数十年で築き上げられた最先端産業。この鮮烈な対比は、台湾が歴史を土台としながら飛躍的な成長を遂げてきたこと、そしてアジア経済の持つ圧倒的なダイナミズムを、生徒たちに強く印象づけました。
また、総統府でのスピーチや、台湾で活躍する邦人・政治関係者との交流といった特別な体験もありました。そこでは、生徒の質問に真摯に耳を傾け、その背景を丁寧に説明し、考えるための材料を手渡そうとする台湾の人々の姿勢が見られました。対話を重んじるその誠実な積み重ねは、生徒たちに「自分たちは社会とどう向き合うべきか」を考えさせる大きな契機となりました。


今回のスタディ・ツアーでは、現地の高校生・大学生との学校交流も行いました。英語圏での研修とは異なり、より生活に近い距離感で異文化と向き合える点が、本研修の大きな特徴です。筆談や翻訳アプリを使いながら積極的にコミュニケーションを取り、書道を通じた漢字文化の交流や、コンビニでの買い物といった日常的な体験を積み重ねる中で、生徒たちは「似ていること」による親近感や心理的な安心を覚える一方で、日本とは異なる発想や文化に面白みを見出し、「確かな違いとその不思議」を実感していました。

こうした交流を重ねる中で、生徒たちは、「台湾に友人ができた」、「もっとコミュニケーション力を伸ばしたいと感じた」、そして「将来の進路を考えるきっかけを得た」など、それぞれに確かな手応えを持ったようです。それらは決して一過性の体験ではなく、人と向き合い、言葉を交わし、時間を共有したからこそ生まれた成果です。 振り返れば、大切な機会は偶然訪れるものではなく、人との関係性を丁寧に積み重ねていく中から生まれるものなのだと、今回の経験は教えてくれました。この学びを土台に、生徒たちがこれからも人とつながり、世界に目を向け、自らの未来を切り拓いていくことを期待するとともに、そうした教育を本校は今後も大切にしていきます。