

NEWS


NEWS
2025/11/21
学校行事
先週、本校の恒例行事である「六甲登山」を実施いたしました。
この行事は、かつて阪急沿線で行われていた往復マラソンをルーツに1966年から始まり、半世紀以上の時を刻んでまいりました。今では卒業後もOB同士で誘い合って登りたくなるほど、生徒たちの心に深く刻まれる本校伝統のイベントです。今年も上級生と下級生がグループを組み、励まし合いながら、高座の滝から六甲山に入り、ロックガーデン、風吹岩を経て、本庄橋経由、六甲山最高峰、そして有馬へと至る道のりを歩みました。

今年の六甲山は、あいにくの日差しが届かない曇天で、時折小雨が落ちるひんやりとした空気。下界を見渡す眺望も霞がかり、例年のようなパノラマを楽しむことは叶いませんでしたが、それでも生徒たちは足取り軽く山に入り、落ち葉を踏む音が静かな朝の六甲に響いていました。
ロックガーデン付近では色づき始めた木々がちらほらと見られ、歩を進めて本庄橋のあたりまで差し掛かると、景色は一変。一気に山間が赤や黄色に染まり、曇り空の下だからこそ際立つ、しっとりした紅葉の鮮やかな美しさに包まれました。

また今年は、例年よりも出発間隔を広げてスタートする運営を行いました。そのおかげで、登山道が混雑することなく、生徒たちはゆったりとしたペースで歩むことができたようです。仲間と語らいながら、あるいは静かに深まる秋の山の息吹を感じながら、それぞれの雰囲気で六甲の自然を満喫した一日となりました。