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2025/06/04
学校行事
5月1日、世界各国から集まった「Heart Global」のキャストたちが来校し、中学2年生の生徒たちとともに、ミュージックアウトリーチ・ワークショップを実施しました。Heart Globalは、「音楽とダンスを通じて、言葉の壁を越えた絆を育む」ことを目的とした国際的な教育プロジェクトで、本校での開催は約10年ぶりとなります。
キャストの皆さんは、明るくエネルギッシュな笑顔で生徒たちを迎え入れ、最初の一歩から全身で「Welcome!!」の気持ちを伝えてくれました。最初は照れや恥ずかしさで萎縮していた生徒たちも、そっと名前を呼ばれたり、一緒に歌ってくれたりするキャストの働きかけに、少しずつ心を開いていきました。言葉よりも先に届く“まなざし”と“ジェスチャー”の温かさが、緊張の糸をほどき、友達との連帯感を楽しいと思える空気が、次第に会場を満たしていきました。
午後には、講堂がまるで一つの舞台装置のように活気づき、生徒たちは歌やダンスだけでなく、仲間との呼吸や、互いに認め合う仕草さといった、目には見えない大切なものを共有していきました。そこには「うまくできるかどうか」ではなく、「本気でつながろうとする姿勢」があふれていました。
ワークショップを締めくくる発表会では、中学2年生、その担任団、キャストが一丸となり、心を込めたパフォーマンスを中学1年生と保護者に披露しました。驚くべきことに、観客として訪れていた中学1年生の多くが、気がつけば自然と立ち上がり、観客席で体を揺らし、歌い、踊りながらステージと一体になっていました。その光景には、「音楽が心をつなぐ」という言葉の意味が、まさに体現されていました。
この経験は、生徒たちにとって英語や異文化への関心を高めるだけでなく、「心を開くこと」「相手を信じて一歩踏み出すこと」の素晴らしさを全身で学ぶ時間となりました。言葉の壁を越え、心で通じ合うことの喜びは、生徒一人ひとりの表情や動きに、はっきりと表れていたように思います。音楽の力、そして人とのつながりが持つ力の大きさを、あらためて実感する一日となりました。
生徒の声