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2025/06/03
学校行事
5月29日、本校グラウンドで体育祭を開催しました。空からは時おり細かな雨が舞い降りたものの、厳しい日差しに悩まされることもなく、むしろ競技に集中するには絶好の天候となりました。午前は中学校、午後は高等学校と、時間を分けて行われた本校の体育祭は、今年も大きな盛り上がりを見せました。
中学の部では、「甲南中学一速い男」と題した100m走が行われ、各クラスの俊足代表が火花を散らしました。体育の授業で計測された記録をもとに、最も速い生徒が代表として出場し、決勝戦では12秒16が記録されました。また、1500メートル走では、各学年のクラスから長距離に秀でた生徒たちが集まり、最速タイムは5分7秒を記録しました。大歓声のなかを全力で駆け抜けた選手の姿は、見る者に清々しい感動を与えました。
午後の高校の部では、競技の迫力と熱量が一段と増しました。「甲南一速い男」を決める100メートル走では、11秒8で駆け抜け、会場からどよめきが起こりました。1500メートル走では、どの選手も全身から絞り出すような力走を見せ、最速は5分3秒という見事なタイムでした。直線に懸ける選手たちの鬼気迫る表情に、観ている側も息を呑み、ゴールした生徒にはクラスメートたちの大歓声が贈られました。
筋力勝負の「甲南一強い男」では、腕立て伏せと20kgのポリタンクを担いだスクワットで“強さ”を競いました。最高記録は、腕立て伏せ62回、スクワット102回となりました。男子校らしさが際立つ騎馬戦では、がっしりとした土台を組んだ生徒たちの上に、俊敏な“騎手”が立ち、相手の騎馬へと突っ込んでいく迫力は、まさに圧巻でした。ぶつかり合う音、歓声、勝利の雄叫び、倒れ込むように競技を終える者、まさに全身全霊で戦う生徒たちは、見る者すべての胸を熱くするものがありました。
各競技の後には、勝者へのヒーローインタビューが行われ、日々のトレーニングの成果、仲間の応援への感謝、最後まで諦めなかった思いなどが語られ、競技後も感動の余韻が残りました。
こうした熱戦をより印象深いものにしていたのが、応援する生徒たちの姿です。本校が大切にしている「応援することの価値」が、随所に表れていました。優勝した選手を囲み、肩を組み、飛び跳ねながら讃え合う姿には、照れも打算もありません。本気で挑むことの尊さを、生徒一人ひとりが体現しており、まさに「甲南らしい」体育祭となりました。
当日は、多くの保護者の皆さまにもご観覧いただき、温かな声援を送っていただきましたこと、心より御礼申し上げます。