甲南高等学校・中学校

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2023/08/07

学校行事

サイエンスツアー事前学習「ボルネオでの経験と生物多様性保全の取り組み」

株式会社バイオーム代表取締役 藤木庄五郎さんをお招きし、2年以上のボルネオ島での研究生活と日本全国で81万人が使用している生き物コレクションアプリ「バイオーム」の開発過程、運営、今後の展望についてお話しいただきました。

生物多様性がいかに私たちの生活に密接に関わっているかを知ると同時に、生物多様性が脱炭素と比べて数値化しにくいものであることを教えていただきました。

藤木さんが2年間ボルネオ島で野宿をしながらの研究生活は非常に過酷なものであり、藤木さんの「生物多様性を守れば守るほどお金が回る」仕組みを作りたいという強い思いが、大人気アプリ「バイオーム」の開発に繋がったことがよく分かりました。

藤木さんの「努力はできる」「どんな人でも起業はできる」という言葉に触発され、生徒達は自分たちでもできることがあるのではないかと考えた様子でした。

【株式会社バイオーム】
https://biome.co.jp

生徒の感想

  • 本日はご講演ありがとうございました。数年前に友人から薦められて以降、楽しく使わせていただいています。図鑑や既存のサイトでは生息域を調べるのにも限度があり、そういった痒いところに手が届く感じがとても良いです。生物多様性を食い止めるには企業や現地の人々に協力してもらうことも大事ですが、まずはやはり我々消費者に現在の状況を知ってもらうことが一番大切だと思います。そういった意味ではこのアプリは非常に重要な働きをしていると思います。今後も応援していきます。

 

  • バイオームというアプリを日本の生態系について最大のデータを保有できるほどに成長させることができた要因に、デジタル化があるということにとても感服しました。よく考えてみたら、デジタルという離れている物事を繋ぐための手段は、環境問題を人々に知ってもらうための良い手段であると思います。ボルネオ島に行ってより深く知見を得て、自らも環境問題に対抗できる知識や力を持てるようになりたいと思いました。

 

  • 自然を壊し消費することでお金儲けはできるけれど、自然を保全しても中々儲けに繋がらないとの説明に心を打たれました。そして、自然を保全すれば儲かるシステムを作ろうと自ら立ち上がった点についても、すごいと思いました。環境保全の考え方を覆すような大きなプロジェクトであり、それを実現するために起業をするという行動力にも感銘を受けました。GAFAの成功はデジタル化にあると教えていただきましたが、それをどうやって環境保全に結びつけるのかというのは簡単には思いつかないことです。バイオームのアプリはなるほどと思うものでした。京都大学を卒業されて、ボルネオのジャングルに暮らしたり、チキンラーメンの卵を贅沢だと思うほどの生活はしんどかったと思います。でもそれがここまで大きい会社になったというストーリーは自分の人生にも参考になるし、起業というのも考えてみようと思いました。