甲南高等学校・中学校

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2025/05/07

授業レポート

高一アドバンストコース 地理総合 地理的視点から広がる学び

本校では、知識の習得にとどまらず、学んだ内容が日常生活や社会とどのようにつながっているのかを意識した授業を重視しています。今回ご紹介する授業では、「緯度・経度と私たちの生活」をテーマに、単なる地理的知識の習得ではなく、それが私たちの暮らしにどのような影響を及ぼしているのかを多角的に学びました。

授業の前半では、緯度・経度の仕組みや、地球上の場所を特定するための基本的な概念を整理しました。そのうえで、赤道付近と高緯度地域とでは、日照時間や気温、季節の感じ方に違いがあることを具体的に学び、地理的条件が人々の生活様式や文化に大きく関係していることを実感する内容となりました。

後半では、特に高緯度地域における「白夜」や「極夜」といった特殊な自然現象に注目しました。そして、「もし自分が極夜の地域で生活することになったら、どのような毎日になるのか」「快適に暮らすために必要なものは何か」といった問いを立て、生徒同士が意見を出し合いながら考察を深めました。

発言の中には、「太陽が出ないと体内時計が狂ってしまいそう」や「照明や暖房がとても重要になる」など、実生活に即した気づきが多く見られました。こうしたやり取りを通して、生徒たちは地理的条件と人間の暮らしのつながりをよりリアルに捉えることができたようです。

本校では、知識を単なる「暗記する」に留めず、一歩踏み出して自ら問いを立て、他者と意見を交わしながら深めていく学びを大切にしています。今回の授業も、生徒たちの思考力や想像力を育む貴重な機会となりました。