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2024/12/09
授業レポート
グローバルスタディプログラムを履修する中学3年生の英語1の授業では、世界遺産をテーマにした「ハンズオン学習」を取り入れ、英語のリスニング、スピーキング、リーディング、ライティングの4技能を総合的に育むことを目指しています。ジオラマ制作を通じて、英語が単なる学問ではなく「実践的なツール」として体験してもらうことが狙いです。
この授業では、まず生徒たちが万里の長城やツタンカーメンの墓、ピラミッドなど、興味を持った世界遺産について調べるところから始めました。それぞれの調査結果をもとに、特徴や歴史的背景をまとめた英文レポートを作成。生徒同士で意見を交換しながら、文法や表現についてアドバイスし合う場面も見られました。
次に、そのレポートを基にジオラマ制作へと進みました。制作活動では、建物の細部をどのように再現するか、使用する材料や構造をどう工夫するかなど、生徒たちが主体的に試行錯誤する様子が見られました。一方で、強度の問題や思い通りに仕上がらないなど、制作中に直面する課題も多くありました。その際も、生徒たちは英語を用いながら意見を交わし、問題解決に挑む姿勢を見せてくれました。
最後に、完成したジオラマについて、英語でのプレゼンテーションを行いました。生徒たちは、選んだ世界遺産の魅力や制作の過程で苦労した点、作品の見どころなどを自分の言葉で堂々と話す姿が見られました。他の生徒たちからの質問にも積極的に英語で答え、クラス全体が英語を「使う」ことを楽しむ空気が広がりました。
ジオラマ制作を取り入れた今回の授業は、知識を学ぶだけでなく、体験を通して「使える英語」を身につける機会となりました。また、ジオラマという「目に見える成果物」を残すことで、生徒たちは達成感を得るとともに、自分の英語力に対する自信を育むことができました。