甲南高等学校・中学校

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2024/08/15

授業レポート

【高3選択授業】広島フィールドワーク成果発表 芦屋ユネスコ協会 平和の集い

79回目の終戦記念日にあたる8月15日、芦屋ユネスコ協会主催の平和の集い「平和の鐘を鳴らそう!」にて、高校3年生3名が7月に実施した広島フィールドワークの成果を発表しました。(フィールドワークの様子

芦屋市民センター正面玄関横にある「優愛の鐘」の前に、髙島芦屋市長や芦屋市民など約80名が集い、ユネスコの「平和宣言」を一同で高らかに唱和しました。正午のサイレンとともに黙祷を捧げた後、参加者それぞれが思いを込めて「優愛の鐘」を鳴らし、平和への誓いを新たにしました。

その後、場所を市民センターに移し、参加者全員で平和への思いを語り合いました。冒頭では、ウクライナからの避難者であるユリア・ボンダレンコさんが描いた紙芝居「ケイちゃんの消えない雲」を鑑賞し、ユリアさんからウクライナの現状などについてお話しいただきました。続いて、本校の生徒たちがグローバル考現学を通じて学んだこと・感じたことを参加者と共有し、平和について議論しました。会場には、芦屋在住の広島原爆の被爆者の方も参加しており、被爆の実際やその体験を後世に伝える使命感について話を伺う機会がありました。また、原爆投下や核兵器について様々な視点から考える重要性が話し合われ、平和の砦を一人一人の心の中に築くことの大切さを再確認しました。

発表の機会を得た甲南生たちは、自らの発信を通じて、参加者が平和について真剣に考えるきっかけを作り得ることを知り、戦争を防ぐためには何が必要かを深く考えている様子が伺えました。


 
 

【高3選択授業】1945年広島長崎についての考現学 高3

7月30日掲載

グローバル考現学では、1945年の広島・長崎への原爆投下について、高校三年生の生徒がライターとしての意識を持ち、関係者への取材や文献の読み込みを行い、自身の文章で記事化する能動的な学びの機会を提供しています。平和学習の観点に加えて、歴史、国際情勢、人々の暮らし、芸術作品など多角的な視点から分析し、文章化することで表現力を養っています。

7月10日、11日に行った夏の広島研修では、被爆者の方や広島平和記念資料館の館長、読売新聞広島総局の記者など、幅広い方々に直接お話を伺いました。お話の合間や夜には、宿泊ホテルのラウンジや喫茶店でも記事執筆を行い、現地の空気を感じながら学びを深めました。

初日の広島平和記念資料館への取材では、館長や学芸係長に2019年に完了した展示リニューアルの狙いや、被爆資料の寄贈を受けた際の遺族の方々への聴き取りなどについて伺いました。読売新聞広島総局では、総局長や記者の方から、広島・長崎における被爆体験の継承の課題や、取材する上で大切な心構えについて学びました。

2日目には、被爆体験伝承者の生田弘子さんから、引き継がれた被爆者の体験や原爆に関する歴史的事実、戦後の広島の状況についても伺いました。その後、被爆者の切明千枝子さんから被爆証言を聞き、最後には「平和に向けて自ら行動し、手繰り寄せ、決して離さないでください」とのメッセージをいただきました。生徒たちはこれらの経験を通して、被爆地の現状を深く理解し、「書き手」としても成長する機会を得ました。


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