甲南高等学校・中学校

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2022/05/30

授業レポート

高校1年生「歴史総合」(フロントランナー・コース)

5月25日(水)1限の高校1年生E組の歴史総合の授業では、「ウィーン体制」について、授業を行いました。まず、教員がスライドをもとに、教科書の内容を確認するかたちで、19世紀ヨーロッパのウィーン体制について説明します。生徒は、講義をもとにMetaMojiClassroomを用いて文章で内容をまとめてゆきます。講義では、自由主義とナショナリズム・社会主義の3つの考え方が各国の政治に影響を与えて、次第にウィーン体制を動揺させてゆくという捉え方を示しました。

この上で、ウィーン体制後のヨーロッパを学習するのにあたり、どこの国に着目すべきかというグループワークを行いました。まず、自分なりに領域が大きく変化したり現在や当時存在しない国についてまとめ、そのあと意見を持ち寄ってグループワークを行い、どこの国をとりあげるべきか、その理由は何なのか意見を整理します。そして、最後に再びMetaMojiClassroomを用いて意見の共有を行いました。それをもとにした教員からの講評・添削では、彼らが着目している国の多くが「帝国」であり、ウィーン体制後に広がる3つの理念いずれにも揺さぶられやすいという点について説明しました。

歴史総合という高校1年生から始まった新科目では、個々の細かい事実の学習・記憶よりも、現代社会を構成する理念・仕組みを対話的な学びを取り入れながら、比較・考察することを重視しています。こうした狙いに沿った学習ができるよう、ICT技術を活用しながら、引き続き近代・現代の学習を進めていく予定です。